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2018年3月24日土曜日

2018.3.24 劔岳早月尾根

遅くなりましたが早月尾根の記録です。(記録:4年・池田)

メンバー:三浦・白石・阪本・中山・中西・池田

行動概要:
3/24 伊折~馬場島~1050m地点
3/25 1050m地点~早月小屋~2450m地点(ABC) 
3/26 ABC~劔岳~ABC
3/27 ABC~馬場島~伊折

1日目 伊折~馬場島~松尾平~1050m地点

前夜の夜行バスで富山に向かい、富山電鉄に乗り上市駅へ。事前に予約しておいたタクシーで警察署に立ち寄ってヤマタンを受け取ってから、そのまま伊折のゲートへ向かう。ところどころ凍っているが快調。


そのまま馬場島を経由して入山。松尾平からさらに少し上がったところで幕営


2日目 1050m地点~早月小屋~2450m地点(ABC)

翌日も天気は快調。無風快晴のもと淡々と標高をあげる。ラッセルはところどころ腰まで来るが全然不快ではない。むしろ景色を楽しみながらABSを目指す。


あっという間に森林限界を超えて2450mの幕営適地へ。

暖かいので外で靴を乾かす。本当にここは3月の北アルプスか?


3日目 ABC~劔岳山頂~ABC

アタック日。この日も無風快晴に恵まれた。いくつか雪崩が怖いトラバースがあったのでロープを出し慎重に超える。

途中から日が当たり暖かくなる

そのまま鎖場を②ピッチで越えて頂上へ

やったね。

あとは慎重に下山するだけ。

帰幕は4時。なんやかんだで11時間行動でした。

4日目 ABC~馬場島~伊折

余韻を踏みしめながらの下山。それにしても暖かい。

昼前に馬場島の県警の方に挨拶をして伊折へ。


富山駅のすし屋で祝杯


天候に恵まれたこともあり、非常に快適な劔岳でした



2018年3月16日金曜日

2018.03.14-16 奥秩父縦走

2018/3/14~16 奥秩父縦走
文責:饗場
メンバー:杉山、岸本、饗場、近江、箱守

3/14
山梨市駅→西沢渓谷入り口→甲武信小屋

バスからはあまり山に雪が見えず本当に雪があるのだろうかなどと話しながら、西沢渓谷入り口に到着する。ずっと登りが続き少しきつかったが、天気は非常に良かったため、快調に進んでいく。雪はほとんどついておらずアイゼンもつけなかったが、甲武信小屋の手前では急に雪が深くなり足が膝ほどまで埋まるようになった。その日は甲武信小屋でテントを張った。

3/15
6:30 甲武信小屋発→6:50 甲武信ヶ岳→8:50 富士見→15:40 国師ヶ岳→17:20 大弛小屋

前日甲武信小屋までの徳ちゃん新道にはほとんど雪がなかったことで、雪なんてないでしょーなどと話していたがすぐに甘い考えだと気づかされた。4:30に起床して棒ラーメンと餅を食べ撤収し、6:30に甲武信小屋を発った。甲武信ヶ岳までは所々スケートリンク状態。甲武信ヶ岳から先はトレースがなくなり、ラッセルが始まった。頂上から10分ほどくだった所でワカンを着け、一年3人が交代で先頭を歩いた。ただ、交代で歩いても奥秩父の雪は想像以上に手強く、踏み抜きを多発して中々前に進まない。加えて、景色の変わらない樹林帯が続くので精神的にも辛くなってくる。特に名のあるピークがあるわけでもなく、ラッセルしながらアップダウンを繰り返すこと9時間、やっと国師ヶ岳に着いた頃には皆疲れていて交わす言葉も少なかった。この日晴れてくれたことが救いで、暖かかったため休憩中に寝転がるととても気分が良く、頂上からは雲上の富士山などを遠望することができた。
国師ヶ岳からは大弛峠まですぐにくだれると思っていたが、木道を慎重にくだる必要があったため時間を要した。中途半端に雪が積もったために木道がナイフリッジの様になっていたことが原因で、雪稜を歩いているかの様な緊張感があった。大弛小屋には17:20頃に着いた。冬季避難小屋として解放されているので、ありがたく使わせていただいた。中は5人には広すぎるほどで、外気のように寒かった。いつもテント泊だった分、小屋の広さがとても快適に感じられた。これなら十分に睡眠がとれて明日にも増富温泉まで行けるのではなどと話していたが、就寝前、メンバーの一人がトイレに行き血尿が出たと報告したことで、おそらく大弛峠手前で股間を強打したことが原因と思われ、大事をとって明日は川端下に下山することを決定した。

3/16
大弛小屋→川端下


前日に決定したように川端下に林道を使い下山した。林道は雪が積もっており、膝上までのラッセルを行なったためコースタイムの3倍ほどの時間がかかってしまった。途中から林道を歩かず直接下りたため時間を短縮することができたが、予定より下るのに時間がかかってしまった。下りの場合はある程度傾斜がある方が早く歩けるので今度からは注意したい。特に問題もなく下山することができたが天候が悪く雨が降っていたのでザックカバーを持っていくべきだったかもしれない。